言い渡された二審の判決は…

 弁護人は、一審の精神科医による精神鑑定の結果あかりが中程度の自閉症スペクトラム障害と診断されており、そのことが状況判断の悪さや、場当たり的な言動に結びついたと説明した(判決では自閉症スペクトラム障害と犯行の因果関係を認めていない)。

 殺害のあとあかりは、以前から見たかったというドラマ『BG~身辺警護人~』の初回放送の録画を見たと供述している。上川隆也は主演の木村拓哉の上司の警備会社課長役で、その前職は警視庁警護課の警察官という設定だった。

 2021年1月26日に言い渡された二審判決で、大阪高裁の岩倉広修裁判長は原判決を破棄し、髙崎あかりを懲役10年とした。岩倉裁判長はこの年3月1日付けで、依願退官している。

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 一審では母親を殺害するに至った経緯、事情が不明であったとし、殺害の背景には娘に対する「異常ともいえる干渉や監視があり、その結果、被告人が被害者殺害を思いつめるに至った経緯においては、同情すべき点がある」と述べた。

 犯行は場当たり的で稚拙な面もあり、起訴後実父の支援があることなども考えると、大津地裁の原判決は重すぎるとして、刑期は大幅に短縮された。母親を殺害するまでに追い詰められた事情を斟酌(しんしゃく)し、あかりに同情的な判決になったと言える。

「罪と向き合って、反省して償ってください。これからは自身の判断で進路を決めなくてはいけません。敷かれたレールを走ったのは楽だったこともある。愛情もあったと思います。お父さんの支援もあるとはいえ、大変なこともあると思います。負けずに自分の選んだ道を歩むことで、更生してほしいと思います」

 岩倉裁判長がそう説諭すると、あかりは小さくお辞儀をした。

 検察側、弁護側双方が上告せず、懲役10年の判決が確定、あかりは関西の刑務所に収監された。

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