「年齢制限との戦いで心が折れそうでしたが…」
別室で昇段者3人に対するインタビューが始まった。
――昇段を決めての感想をお聞かせください。
小窪「9期リーグにいて、上がれそうな期がなく苦労しましたが、今期はチャンスをつかめました。ハイレベルの争いの中、トップ通過できてよかったです」
川村「自分は三段リーグだけで17期おり、最近は年齢制限との戦いで心が折れそうでしたが、励ましてくれる方もいたので、気持ちを切らさないようにと。今期は早くに4敗を喫して厳しいかと思っていましたが、運がよかったです」
古井「これまでのリーグもチャンスを作れそうでしたが、いずれも急所で負けてしまいました。今日も1局目(18回戦)に負けてまたかとも思いましたが、上がれてホッとしています。次点なのは悔しい面もありますが、(小窪、川村の)2人に負かされているのでしょうがないかなとも思います」
――自身の将棋のPRをお願いします。
小窪「振り飛車が厳しい時代と言われていますが、振り飛車党として、研究で上回って相手を倒します。振り飛車の可能性を広げられたらと思います」
川村「子どものころから矢倉党でした。最近は矢倉が減少傾向ですが、自分は経験と研究を合わせて戦ってきました。プロの世界で自分の矢倉がどれだけ通用するかわかりませんが、大師匠である中原先生(誠十六世名人)の将棋を目指しているので、自然な矢倉で少しでも近づきたいです」
古井「自分も振り飛車党で、最近は多少居飛車を試していることもありますが、基本はノーマル四間飛車です。プロの世界でどれだけ通用するかですが、四間飛車を軸として戦っていけたらと思います」
目標としている棋士は?
――目標とする棋士、感謝を伝えたい存在はいますか。
小窪「同い年に藤本さん(渚七段)がいるので、目標とし、かつ尊敬もしています。いつか抜かせるぐらいに頑張りたいですね。感謝を伝えたいのは、まずは家族です。色々と気を使ってくれました。他には、自分が勝てていないときに将棋の話題を振ってこなかった友人のやさしさにも感謝しています」
川村「目標というか、あこがれは中原先生です。最近、永瀬さん(拓矢九段)からもアドバイスを受けて、70~80年代の将棋を並べています。こういう将棋を指せれば勝てるだろうという完成度の高い将棋で、そこに近づければと思います。
感謝はやはり家族ですね。うだつが上がらない日々もありましたが、常に応援してもらって感謝しかありません。他には励ましてくれた斎藤さん、岡部さん(怜央六段)。岡部さんからは昨日もLINEでアドバイスをもらい、励みになりました。まずは順位戦B級2組で並べるようになりたいです」




