古井「岩村さんとは奨励会入会が同期で、彼のほうが少しだけ先を行っています。前を走る彼を目標として追いかけていたから、ここまで来れたと思います。岩村さんの『見る人を楽しませよう』という棋士魂を尊敬しています。追いつき、追い越せるように頑張りたいですね。

 感謝を伝えたい方は多くいますが、まずは家族です。将棋中心で迷惑をかけたとも思いますが、これからは返していきたいです。あとは師匠(石川陽生七段)と、棋友館(子供向けの将棋教室)の小田切先生(秀人指導棋士六段)で、頭が上がらない思いです。他には将棋を指してくれた奨励会員、支えてくれた友人にも感謝を伝えたいですね」

藤井聡太六冠との戦い方は?

――今の自分が、藤井聡太六冠と戦うとしたら?

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小窪「自分は振り飛車党なので、う~ん、こちらから誘導して、言い方は悪いですけどハメに行くような将棋にするんですかね。真っ向勝負ではまだ分が悪いので、実力をつけていつかジリジリした将棋を戦いたいです」

川村「先手なら矢倉ですね。戦法の特性上、王道の四つ相撲になりそうです。今やったら間違いなく勝てないでしょうが、いつかは王道の将棋で勝てるようになりたいです」

古井「自分の一番なじみのある四間飛車で戦ってみたいです。自分に経験があり、かつ公式戦で出ていない形をぶつけるとどういう対応になるか興味があります。今は全く勝てる気がしませんが、これから実力をつけていきたいです」

香川愛生女流四段から花束の贈呈

 インタビューが終わった後は、フォトセッション。小窪新四段の姉弟子である香川愛生女流四段が花束を手に駆けつけた。いわく「ホワイトデーだったからか、もうこれしかなかったんです」ということだが、小窪新四段の名前にかけた青い花を用意したのはさすがである。

将棋会館近くの店で打ち上げ

 そして、将棋会館近くの店に会場を移して、恒例の打ち上げ。関係者、戦友の他、古井新四段の師匠である石川七段も乾杯に駆けつけた。皆、祝杯を呷って宴も弾む。

祝杯をあおる

 その中で誰ともなく「プロとしての目標って聞かれた?」という声が。確かに目標とするプロ棋士の質問はあったが、インタビューでは棋士としての目標は聞かれていなかった。

 ということで改めて。

小窪「棋戦優勝、タイトル挑戦・獲得など上をずっと目指していけるようなプロ棋士になりたいです。努力をしっかり続けて頑張りたいと思います」

川村「三段が長くなるとどうしても四段が目標になってしまって、将棋が小さくまとまってしまう傾向があるなと、これだけ三段リーグにいて周りを俯瞰すると感じるものがありました。自分はプロ棋士であるからにはやはりタイトル、頂点を目指して研鑽し闘うのが義務だと思っております。

 なので大きく、まさに中原誠先生のような王道を行く将棋を意識して目指しています。またまずは盤上で結果を出してからではありますが、盤外でも将棋界を今後50年100年と発展させていくために行動していきたいと思っています」

古井「まず当面の目標として、実力をつけて少しでも早く順位戦に参加することを挙げます。また日々しっかりと将棋に向き合い、良い内容の対局をお見せすることが棋士としての使命であると考えておりますので、年齢を重ねても情熱を持ち続け、息長く第一線で戦い続けられるような棋士になりたいと思っております」