いざ第二の目的地・天筒山城へ

 この先に延びる遊歩道を進んでゆけば、天筒山城へとたどりつく。ただ、地図上には遺構らしき表記はないのがやや気になるが……。

金ヶ崎城・天筒山城周辺マップ【再掲】(現地案内板より)

 山道をぐんぐん登っていく。2城の比高差は約80mで、大堀切の堀底からだと100mはありそうだ。期待の低さに反して、登りはきつい。

大堀切から天筒山城への登り道

 15分ばかりでなんとか登り切ると、そこが天筒山城の本丸だった。なだらかな丘城の地形は、いかにも自然そのもの。やはり山城らしさを感じられる遺構は見当たらず。金ヶ崎城とは正反対だ。

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 しかも、ここまで頭上が緑に覆われていたため気づかなかったのだが、なんだか空模様が怪しい。

天筒山城本丸。展望台が立つ

 だが、眺望は最高だ。北西側に金ヶ崎城と敦賀湾。西側に敦賀の街並と気比(けひ)の松原。さらには南方、西方も含め360度、一望のもとに見わたせる。

展望台から北西を見る。尾根奥のピークが金ヶ崎城の月見御殿
ほぼ西方には気比の松原と砂浜が一望できる
北東。山並みの先が今庄、そして朝倉家の拠点・一乗谷方面

 展望台あたりが山頂のようだが、その奥にも平地は広がっている。こちらは比較的平坦だ。

 これだけあれば相当数の兵士を置けそうだし、眺望の良さも合わせて考えると、こちらを本城とし、金ヶ崎城を支城としたほうが理にかなっている気がした。