写真にワッペン、その他に持ち込むものは……

 家族や友人の写真。これらは1枚1g程度なので問題ないでしょう。当時はいまのようにスマートフォンは普及していませんでしたから、紙の写真は宇宙飛行士の私物の定番でした。

 ワッペンも外せません。宇宙飛行士が身につけるワッペンは、ミッションの目的やテーマを表すロゴが描かれています。一緒に宇宙に行く仲間、そして、地上で支えているスタッフの想いがずっしりとこもった大切なものです。とはいえ、重さはわずか数gです。こちらも持って行きましょう。

 あとは、自分の子どもや親戚の子どもに「これ宇宙に持って行って」と託されたおもちゃの数々や、知人から「これを宇宙で聞いてほしい」と渡されたCDをどうするか(当時はまだCDでした)。断るのもしのびなく、選別には本当に悩まされました。

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宇宙に持っていける私物はごくわずかだという

 ちなみに、スペースシャトルやISSはおよそ5kgまで私物を持ち込めます。ソユーズよりはましですが、それでも少ないというのが正直なところでしょう。

 2020年にスペースXの民間宇宙船「クルードラゴン」で3度目の宇宙に向かった折には、2度の宇宙飛行の経験から、私が「宇宙生活でもっとも大事な道具」と考えるに至ったあるものを私物枠に潜ませることにしました。