——思春期の娘に、母親がラブホテル代を借りに来る。
ねぎとろまる 普通の家庭じゃないですよね。離婚する前からお母さんが他の男の人と遊んでるのを日常的に見て育ったので、性的なことも他の子より早く知識がつきました。
でも正直、オーバードーズとか他に大変なことがありすぎてラブホテルの件ではそこまでショックを受けなかった気がします。その辺はもう諦めてたというか。
「私のこともういらないのか」と絶望した母親の一言
——感覚が鈍くなっていった。
ねぎとろまる ただ中2のとき、今でも鮮明に覚えてるくらい心がえぐられた出来事があったんですよ。お母さんと彼氏と3人で車で移動してる時に、突然お母さんが軽いノリで「この人と住むから、あんたおばあちゃんち住まん?」って言い出して。
——それは……。
ねぎとろまる 「えっなんで?」って頭が一瞬真っ白になりました。それまでだって母親らしいことはほとんどしてくれなかったし、ひどいお母さんだと思ってたけど、それでも私のことは愛してくれてるとどこかで信じてたんです。なのにそんなこと言われて、こんなよくわからない男のところに行くから私のこともういらないのかって……。信じていたものが一気に崩れ落ちました。
——最後の一線を超えてしまった。
ねぎとろまる さすがにそのときはショックが大きすぎて、泣きわめきました。それでもお母さんはその彼氏とは別れず、私の教育ローンまで使って何百万も貢いだあげくに数年で別れました。それでさらにメンタルが不安定になったお母さんの世話をしながら2人で暮らす生活に逆戻りしました。
——まだ中学生なのに、誰にも頼れないどころか親の世話までしなければいけなかったんですね。
ねぎとろまる 近所のおばあちゃんの家に行くことも考えたんですけど、私はすでに不登校になっている時期で、おじいちゃんが不登校を許さない人だったので難しくて。ただお母さんは彼氏と毎日のようにラブホテルに行って家にいないので、高校を1日で退学した後は1人でずっとオンラインゲームをするようになって、アメーバピグで知り合ったたまたま近くに住んでいた10歳上の男性と付き合い始めました。
——15歳と25歳だといろいろ問題がありそうですが。
ねぎとろまる いま思えば法律的にもアウトなんですけど、初めて好きになって初めて付き合った人だったので舞い上がっていました。私の家庭環境を見て「俺がちゃんと働いて一緒に暮らせるようにするから」と言ってくれたり。
——支えになっていたんですね。
ねぎとろまる まともに仕事はしてない人だったんですけど、10歳年上だから大人に見えるし車も持ってて。親がくれなかった安心感や甘えたい気持ちをその人で埋めていたんだと思います。浮気性だったんですけど、それでも完全に依存してしまってました。男性に依存するお母さんを見て「絶対ああなりたくない」って思ってたのに、気づいたら私も同じことをしてたんです。

