「さっきお話したトラですね。虎にちょっと引っかかれたりとか、そういうことがありました。あと、怖かったのはフィリピンかなんかのロケで、最後に何かを燃やすようなシーンがあったとき。垂れていたガソリンからも引火しちゃってものすごい火だったんです。そのときはすごく怖かったですね」
“ロス疑惑”報道前に三浦和義氏のインタビューを撮ったことも
自身が“隊員”として番組に登場するときは、ずっとカメラの前にいるのだろうか。
「そうですね。川口さんが出てるときには必ず後ろについていかなきゃいけないですね。『カット!』とかっていうとすぐ制作になって、本当の自分の役割に戻ります。マングースとヘビとの戦いで言えば、隊員が戦いを見てる画も撮ろうってことになって。そしたら照明さんが隊員になってくれましたね。でも、どうリアクションを取っていいのかわからないっていうから『ボクシング見てるみたいな感じで』とか言ったら、後で見たら本当にボクシングを応援してるみたいな感じの画になって」
当時のことを語り始めた遮那は口調が滑らかになるだけでなく、探検隊以外の貴重な記憶も思い出してくれた。
「そういえば僕が入ってすぐの頃、これは川口さんの番組じゃないですけどね、アメリカの警察24時みたいなのやってたんです。で、ロサンゼルスに行ってる時に日本から電話があって『ちょっと今、事件があるからそれを追いかけてくれ』って言われて。そのとき、インタビュー取ったのが、あの三浦和義さんでした。そのあと、ロス疑惑として騒動になった」
これは、内藤も話していた“ロス疑惑”の話だ。80年代には欠かせない“テレビ史の事件”。
「三浦氏へのインタビューVTRは今でもテレ朝に残ってるんじゃないですかね? ロス疑惑報道の前の貴重な映像ですよ。奥さんが暴漢に撃たれて、自分も撃たれて……みたいな話を三浦さんがしてて。もう感極まって泣くわけ。でね、『じゃあ今からもう1回撮りますんで、よろしくお願いします』って言ったら、三浦さん、また同じところで泣くんですよ。そのときに、水スペ班はみんな『怪しいね』ってなったんです。それで事件があったという場所にも行ったんですよ、彼の証言と場所を照らし合わせたら、こんなところで奥さん撃たれっこないって感じなんですよ」
遮那によれば、その後に週刊文春が「疑惑の銃弾」としてキャンペーン報道をうってきたので「ああ、やっぱり」と思ったという。