タガが外れた「男の欲望」

 この一件で店の売り上げは激減、仕事に対するやる気を失う一方、しばらく鳴りを潜めていたレイプ願望が再び顔を出し、実行に移す。新車の「いすず・ベレット」を購入、車内にベレー帽、原稿用紙、詩集などを置き、作家を装い「送ってやる」と声をかけるのが常套手段で、1966年12月、安中市で女子高生のD子さん(同16歳)を車に乗せ、車内で体を押さえながら強姦。

 2ヶ月後の1967年2月には、高崎市内のバス停で、以前から顔見知りだった前橋市に住む女子短大生のE子さん(同20歳)を車で同市内の烏川河原に連れて行き、車内で首を絞めつけ蹂躙した。

 が、E子さんの通報により逮捕。裁判で懲役4年6ヶ月の実刑判決を受け、府中刑務所に入所する。仮釈放を受けたのが1971年3月。大久保は36歳になっており、ここから大量殺人の幕が切って落とされる。

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 ちなみに妻子は服役中、渋川市の実家に身を寄せており、二度と大久保のもとには戻らなかった。