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2、3年で終わると思った自宅介護
この人は、いつまでも元気で生きられると思う時もありましたが、現実はそう甘くはありません。98歳の頃、転んで股関節を骨折してしまいました。後から「自業自得なのよ」なんて言っていましたが、母のちょっとした“癖”が原因です。
母は節約家で、夜になってもなかなか電気をつけません。夜中にトイレに行くときでも、明かりをつけないで歩くのが普通です。私や妹は、常々「危ない」と思っていましたので、気が付けば夜遅くに母の部屋に行き、廊下の電気をつけていました。ところが、たまたま姉妹共に部屋を訪ねなかった時があり、その日に、暗い廊下でつまずいて転倒してしまったのです。
気づいたのは翌日でした。仕事がお休みだったものですから、朝ではなくお昼ごろのんびりと母の部屋を訪ねました。ドアを開けると母は玄関のところでばたりと倒れていたのです。冬の12月ですから、もう母は死んでしまったのかと思いましたが、体はまだ温かかった。倒れて10時間も動けなかったそうです。「どうしたの?」と聞くと「転んだー」と受け答えもできましたので、すぐにかかりつけのお医者さまを呼びました。
結局、入院をして手術することになります。この時の手術は大成功。リハビリも張り切って行いました。しかし、それが逆に、自分の体力と回復力を過信することになってしまったようです。