「私自身も更年期のときに大変しんどい思いをしましたが、社会の理解は不十分でございました。本当に、急にホットフラッシュなどで汗が出ても、もうマスコミにそれをたたかれちゃうと」

 昨年11月の参院本会議での立憲民主党・塩村文夏参院議員の代表質問に対し、こう答弁した高市早苗首相(65)。高市氏は近年、更年期の症状に悩まれた際の経験を積極的に発信している。

更年期の症状に悩まされていた内閣府特命担当相時代の高市早苗首相(2007年) ©時事通信社

「高市さん、更年期ってご存じですか?」

 民間シンクタンク「日本医療政策機構」の試算によれば、2025年時点で国内の女性の約230万人が更年期障害を抱えているとされる。高市氏も2006年、第一次安倍内閣で内閣府特命担当相として初入閣した際に、就任会見でホットフラッシュ(ほてり)の症状に襲われた。だが、当時は更年期について正しい知識を持っている人はごくわずか。メディアからは汗をしきりにぬぐう姿を「つゆだく大臣」と揶揄された。高市氏自身にも体調不良の原因が長らく判明せず、大病院や大学病院で医師の診察を受けても、「原因はわからない」と言われ続けた。

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 そんな高市氏の症状を女性ホルモンによるものと診断し、改善に導いたのが、産婦人科医で女性ライフクリニック理事長の対馬ルリ子氏(68)。女性の心と体を総合的に診療するクリニックを運営する医師である。

対馬ルリ子氏

 対馬氏が語る。

「診察室で高市さんの心身の不安をじっくり聞いてみると、更年期によるホルモンバランスの乱れが不調に関係しているように思えました」

 そこで対馬氏はこう尋ねた。

「高市さん、更年期ってご存じですか?」

 高市氏はこう聞き返したという。

「えっ、更年期ですか?」

 対馬氏によれば、更年期とは、閉経をはさんだ前後およそ10年間のこと。

「ライフステージのひとつなので、『更年期がない』という人はいません。個人差が大きいですが、閉経年齢はほぼ45~55歳の間。そのため、早い人では40歳頃から更年期の症状が現れてもおかしくありません。

「もう政治家としてやっていけないのでは」

 ただ、更年期にあらわれる身体の不調は人それぞれ。症状が出ない人もいれば、不眠やほてり、メンタルの落ち込みといったつらい症状が重なり『どうしてこんな思いをしてまで生きていなくちゃいけないのか』と思い詰める人もいます」(対馬氏)

(写真はイメージ) ©共同通信社

 高市氏も、「もう政治家としてやっていけないのでは」とまで思い悩んでいたという。対馬氏はそんな高市氏を励まし、治療を勧めた。では高市氏はどのように更年期と向き合い、乗り越えたのか。

 5月9日発売の「文藝春秋」6月号及び、「文藝春秋」の電子版「文藝春秋PLUS」では、対馬氏による『「私が更年期?」高市さんは言った』などのほか、日本初の女性首相となった高市氏を「高市早苗研究第1回」として、38ページにわたって多面的に報じている。

文藝春秋

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「私が更年期?」高市さんは言った

出典元

文藝春秋

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