田中 肌の色が濃い方が迫力が増すので、「スプレータンニング」と呼ばれる方法で、肌に色を付けて小麦色にしています。私の場合は大会の前日に施術してもらっています。

 まず、大会の数日前にスクラブで肌の角質をケアしてツルツルにします。施術を受ける前日には自分で全身の毛をシェービング。そして施術当日にお風呂を済ませてから、脱ぎ着しやすい前開きのワンピースを着てお店に向かいます。

 全裸になって前後からスプレーしてもらったら、そのまま扇風機の風をガンガン当てて15分くらい乾かします。身体が当たると色をつけて汚してしまうので、壁や手すりなど、どこにも触らないように細心の注意を払って帰宅します。一晩寝て、大会の朝にシャワーを浴びるといい感じの色になるんです。

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大会2日前からは塩分も水分も取れない

――食事面でも、特別な対策をするのでしょうか。

田中 減量に加えて、「塩抜き」もします。大会の2日前から塩分と水分を控え、大会当日にしっかり摂ることで、筋肉がパーンと張るんです。ポテチを食べまくる選手もいますが、私の場合はステーキですね。やり過ぎるとむくんでしまうので、調整が難しいんです。

©橋本篤/文藝春秋

――大会では迫力ボディを披露する田中さんですが、普段着のワンピース姿は可愛らしくてギャップがありますね。

田中 ポージングをとっていないと、そんなに大きく見えないのかもしれません。

 ファッションが大好きなので、「可愛い服を着こなせるくらいに筋肉を抑えたい」という気持ちもあるんです。一方で「筋肉をもっとデカくしたい」という思いがあるので、その間で揺れています。

 世界一を目指しているので頑張るしかないのですが、この葛藤はたぶんずっと続くのかもしれないですね。

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