「いつも通りに『邪魔』と言われ…」高校卒業後、逃げるように家を出たワケ

――アルバイトで貯めたお金はどうしようと思っていたんですか。

山田 高校を卒業したら家を出たいと思っていたんです。それで頑張って100万円ぐらい貯めたんですよ。ワーキングホリデーでカナダに行きたくて。

 親からは「なんでこんなにバイトしているの」とめちゃくちゃ言われたんですけど、本当の目的を言ったら絶対にお金を持っていかれると思ったんです。両親は姉たちのお金も使っていたらしくて。なので黙って貯めてました。

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 でもワーキングホリデーを使っていざカナダへ行こうと思ったら、未成年の場合、親の承諾が必要だったんです。それで両親に相談したら「は? なんでそんなことしなきゃいけないの」という感じで、結局カナダ行きは無理になりました。

 

――山田さんが進むところ、両親が壁として立ちはだかりますね。その後はどうしたんですか。

山田 だったら貯めた100万円を使って家から出ようと思って、高校を卒業したら、そのお金で逃げるように引っ越しました。母はめちゃくちゃ「家に帰ってこい」と言うくせに、帰ってきたら「邪魔」という人だったんです。いつも通りに「邪魔」と言われたある日、「わかりました」と言って、次の日には家を出て、東京に引っ越しました。

姉から「お母さんが倒れた。ガンだから」と電話が…

――そこからどう過ごしていたんですか。

山田 東京では派遣社員としてアパレルで働いていました。そんな時に下の姉から電話がかかってきたんですよね。「お母さんが倒れた。ガンだから」「それなのに、あんたはフリーターみたいなことをしていて、それでいいの。あんたが正社員になって、ちゃんとした姿を見せないとお母さんも死ぬに死ねないよ」と言われて。

 それで「わかりました。一応、病院に顔を出します」と言って、病院にお見舞いに行ったら、母からも「いつまでチャランポランなことしているの」と言われて。

 

 正直「面倒くさいな」と思いました。私は家族に迷惑をかけずに、自分一人で生きようとしているのに、なんでまだこれだけのことを言われなきゃいけないんだって。

 それで、正社員になろうと思ったんです。もし正社員になれば、家族も文句の言いようがないじゃないですか? もう二度と私に関わらないでほしいという気持ちで正社員になろうと思いました。