昭和の匂いを漂わせる街並み

 もちろん横断歩道もあるのだが、歩道部分にはちょっと古めかしい顔をした地下道が用意されている。どことなく、昭和の趣の漂う犬山駅前のメインストリートである。

 

 さらにこの道を10分ほど進んだ先の、本町交差点。ここで左に目を向けると、1階部分に古い商店がずらりと並び、2階部分が住居スペースになっていると思しき商店長屋。これまた昭和の匂いが香しい。

 
 

 かつて(といってもほんの10年ほど前まで)、商店長屋の前の歩道にはアーケードが架かっていて、下本町アーケードという昭和の犬山ではいちばん賑やかな商店街だったのだとか。

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今度は昭和どころか江戸時代

 一方、本町交差点の反対側を見ると、今度は昭和どころか江戸時代。木造の、いかにも城下町らしい街並みがまっすぐ北へと続いてゆく。

 

 北の端っこには小高い山が聳え、そのてっぺんには犬山城の天守閣。17世紀に建てられた、いわゆる“現存12天守”のひとつで、なんと国宝にも指定されている。そんなお城の前の本町通りは、城下町時代からの面影をいまに留める犬山きっての観光地、というわけだ。

 

 だから、本町通りには観光客がたくさん歩いている。背中には昭和レトロもあるのだが、それには目もくれずに本町通りの道沿いのお店に並んでスイーツやら何やらを食べ歩き。確かに外国人観光客の姿も目立つが、日本人も案外少なくない。

 

 城下町風情というよりは、観光地風情と言いたくなるが、それでもまあ、奥に小さく見える山の上の天守閣ともども、なんとも雰囲気のある街並みである。

 犬山は、この犬山城とともに歩んできた町だ。