30年目の決断、変わりゆく福岡
開業から30年という節目の年を迎えたキャナルシティ博多は、今、大きな変化の波の中にある。
長らく休業していた「ラーメンスタジアム」は、全国の選りすぐりの人気店を集めてリニューアルオープンし、連日すさまじい活気を呈している。
ただし、その発展は順風満帆というわけではない。2011年に増床オープンした別館・イーストビルは、2023年に一度は建て替えによる再開発計画が発表され、閉館していた。しかし、昨今の急激な建築費の高騰を受け、計画を大きく方針転換。既存のビルを解体せずに活用し、2026年秋に“体験型”の要素を強めた商業施設として営業を再開することになったのだ。
現在、福岡市は「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」といった規制緩和による大規模な都市再開発の真っ只中にある。街の風景が日々塗り替えられていく中で、キャナルシティ博多を開発した福岡地所の取締役・榎本一彦氏は、読売新聞のインタビューでこう語っている。
「商業施設というのはそんなに長持ちするものではない。世の中の流れがあり、人間の気持ちも変わっていく。30年は限度に近い。だからこそ、今後10年を考えると、次のステップが最も大事だ。仮に建て替えたらどうなるかというのは考えた方がいい。難しい課題だが、世界にはもっと面白いものがあるはずだ」
歓楽街の脇のエアポケットから始まり、国内のみならず海外の観光客をも惹きつけるモンスター施設へと成長したキャナルシティ博多。
ただ古いわけでもなく、ただ新しいわけでもない。それでも不思議と愛される。この“ナゾのショッピングモール”は、これからの福岡の街をどのように彩っていくのだろうか。
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