かつて、訪日韓国人観光客の鉄板コースといえば、ドン・キホーテ、マツキヨでのショッピング、そして一蘭のカウンターでラーメンを(すす)ることだった。しかし今、SNSを起点に変化が起きている。

 すでに行ったことのある場所や定番の観光地を避け、あえて日本人の「普段の生活」を擬似体験しようとする人も増加中。多数のオリジナル商品が魅力の“あの店”、そして韓国にもある「GU」へ、わざわざ足を運ぶ理由とは? 今、韓国人がハマる日本のチェーン店について紹介する。(寄稿:K-POPゆりこ)

ドン・キホーテが人気だったが… ©AFLO

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 観光庁の統計によると、コロナ禍前の2018年、日本を訪れた韓国人のうち、訪日回数が「10回以上」というヘビーリピーターの割合は約14.7%であった。さらに2024年のデータでは、この割合が19.3%まで上昇。今や日本に来る韓国人の5人に1人が、10回以上も日本を訪れている計算になる。さらに、日本を訪れる韓国人の総数自体も増加傾向だ(JNTO〔日本政府観光局〕の統計より)。2024年には約882万人、2025年には約946万人と過去最多を更新し続けている。

「有名な観光地はすでに行き尽くした」「定番のお店に飽きてしまった」。そんなリピーター観光客や、若年層はInstagramやTikTokなどのSNSを駆使し、ガイドブックにはない情報を追い求め始めている。

 また、「#일본쇼핑리스트(日本のショッピングリスト)」「#일본맛집(日本の美味しいお店)」などのハッシュタグを通じて投稿された誰かの口コミやおすすめは次の“定番”を作り出す。

インスタグラムには「#일본쇼핑리스트(日本のショッピングリスト)」の投稿がずらり

 かつては「ドン・キホーテ」で食品やお酒、雑貨を、「マツモトキヨシ」などのドラッグストアで医薬品やコスメを買うのが韓国人観光客の“鉄板コース”であった。