ユニクロではなく…入手困難のため人気のアパレル

 そして最近、たびたび筆者が韓国の友人たちに「日本で探してほしい」と頼まれるものがある。それはGUの服だ。中でも子供服に関する質問が多い。

 韓国の大手アパレル企業に勤める友人が、11歳の娘に「日本旅行でまた行きたい場所は?」と聞いたところ「大阪のGU!」と返ってきたそうだ。「ベーシックなユニクロよりもカジュアルで、遊び心のあるデザインが、子供や若者にとって魅力的に映るのでは?」と彼女は分析する。

韓国で取り扱いのないGUの子供服が人気(GU公式サイトより)

 GUは2018年9月にソウルの「ロッテワールドモール」に韓国1号店をオープンしたものの、コロナ禍中の2020年に撤退。オンラインストア事業も同年7月末で終了となった。現在は韓国のユニクロオンラインストアで、一部GU商品の取り扱いがあるのみ。特に子供服やティーン向けの服は取り扱いがなく、入手困難となっている(2026年4月現在)。ただでさえリーズナブルな価格に加え、止まらぬ円安で割安感があること、韓国内で着ても“友達とカブらない”という点も魅力なのだろう。

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日本のアニメやドラマで見た「日常の風景」

 さらにリピーターを中心に、「日本人の日常を知りたい、味わいたい」というニーズも年々高まっている。何の変哲もない日本の住宅地や公園、地方の町並みや電車をInstagramに投稿する人も目立つ。最初は渋谷のスクランブル交差点や東京ディズニーランド、道頓堀のグリコサインにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)といった定番スポットを訪れていた人も、何度か来日するうちに、別の風景を求めるようになるようだ。

©AFLO

 その背景には「日本のドラマやアニメに出てくる光景」を見てみたい、という動機がある。韓国における日本のコンテンツ(映画・アニメ・ドラマ)の人気が、ここ数年で「マニア向けのもの」から「大衆が楽しむもの」へと、パラダイムシフトしたことも影響しているだろう。アニメ映画では名探偵コナンシリーズをはじめ、『THE FIRST SLAM DUNK』、『すずめの戸締まり』も大ヒット、実写では『今夜、世界からこの恋が消えても』もTikTokなどのSNSから火がつき、約125万人を動員。実写日本映画としては『Love Letter』以来21年ぶりの快挙となった。