チームメイトに提供した最高の日本料理とホスピタリティ
大谷は単にファンの期待に応えるだけではない。チームメイト一同にも、東京遠征を最高の思い出にしてもらおうと、いろいろと提供していたのだ。
大谷が音頭を取って山本と佐々木も足並みをそろえて、3人がチームメイト一同に豪華な夕食を提供し、そこには総計400ポンドのマグロ、それも本職の板前がさばいたもので、それに加えてカニ、焼き鳥、ウニ、そのほかもろもろの食材が存分に振る舞われた。
「最高だったよ。マジでクールだったね。こんなに美味いものは食ったことがなかったよ」
アレックス・ベシアが、オープン戦の終了後、公式戦開幕との合間に行われたこの夕食会を振り返り、ご満悦そうだった。
「とにかくナンバーワンの経験をさせてもらったよ。あの人たちの呼び方、何て言うんだ? “目の前で魚をさばいてくれる人”がいるんだよ。正しい呼び方なのかどうかはよくわからないけど、そこは勘弁してくれ。
とにかく、そういう職人さんがオレらの目の前でさばいてくれるんだ。すごかったよ。あんなふうにどでかい魚を切っていくのを間近で見せてもらったことなんか一度もなかったから、とにかく楽しかったよ。味のほうも申し分なかった。超がつくくらい新鮮な状態でね。2、3日前に釣られたばかりの魚で、冷凍もしてなかったらしいよ」
ロバーツ監督も、大谷がこの夕食会を通じて「チームづくり」に務める様子を賞賛し、ドジャース2年目となるシーズンにおいて、彼がチームリーダーとしての役割も果たしていくことを熱望した。
「せっかく日本に来たのだから、仲間たちに最高の日本料理とホスピタリティを提供したいという一種の愛国心のようなものが働いたのかもしれない」
ロバーツ監督はそう語った。
「そういう行動を自発的にしてくれいているのが私は嬉しい。だけど、もしわれわれが昨年に東京に来ていたら、同じようにしただろうか? おそらくはしなかったんじゃないかな」
2年連続のアジア開幕戦のため、2年連続でスプリングトレーニング入りが早くなったわけだが、ドジャースはその代わりに「信じられないくらい、一世一代の経験」(マックス・マンシー談)ができたうえに、カブスとの開幕2戦を連勝したため、最上のかたちで帰路につくことができた。
「チームメイトたちが球場の内外で日本を堪能できたようで、僕も嬉しいです」
大谷はカブスとの2試合目のあとの会見でそう口を開いた。
「ですが、いちばん大切なことは、開幕2戦を連勝で締めくくれたことです。好調のままアメリカに戻れることを嬉しく思います」
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