「聞かなくていい音も拾ってしまい…」補聴器をつけると疲れる理由

――以前、難聴の方を取材した際に、人間は耳に入る音から必要な情報だけを無意識に取捨選択していますが、補聴器では全部の音を拾うから情報の処理が大変と聞きました。舩橋さんも同じでしょうか。

舩橋 そうですね、今でも補聴器をつけると疲れます。家に帰ってたまにつけたまま寝てしまう時があるんですが、そうすると睡眠の質が悪いんです。寝ている間も、補聴器で聞かなくていい音も拾ってしまい、その情報処理ですごい脳が疲れちゃっているのかもしれません。

 補聴器をつけて外を歩いてる時でも、風切り音や雨音、電車の音で人の声が聞こえないことは多いんです。とにかくもう全部の音が同じだけ大きくなって入ってきてしまい、聞きたい音が聞けない。

ADVERTISEMENT

 あとスピーカーの音とか、パソコンからの音も聞き分けにくかったりします。歌やラジオでも、何度巻き戻して聴いても、そこだけ絶対に聞き取れない、ということもあります。

 

――そもそもご自身の耳が聞こえづらいとわかったのはいつ頃だったんですか。

舩橋 私自身は自覚症状はなかったんですが、幼稚園時代に聞こえづらくなったと親から聞いています。幼稚園生活の中で「今までと違って聞こえづらくなっているかも?」ということがあり、病院で検査したら難聴とわかりました。補聴器をつけ始めたのは6歳くらいからです。

会話は「3人でギリギリ、4人になるともう必死」

――子供の頃、耳が聞こえづらいことで苦労したことはありますか。

舩橋 これは子供の頃だけでなく今もなんですが、大人数の会話が苦手です。3人でギリギリで、4人になるともう必死なんです。私はみんなの声を聞き取ることにすごく集中しています。

 だから、自分が話す言葉や気の利いた返しを考える余裕がない時もあります。「もっと面白いこと言えたのに!」と、後で悔しがることもしばしばです(笑)。

 うまく反応できなかったり、発言するタイミングや声のトーン、言葉選びを間違えたなぁと後でくよくよすることもあります。

現在はお天気キャスターとして活躍している

――子供の頃はどんな子でしたか。

舩橋 外で遊ぶのも、運動も好きでした。耳のことで悩み始める時期まではすごく活発な子だったとは思います。