5月19日、高市早苗首相は韓国訪問の前に首相官邸で記者団の取材に応じ、週刊文春が報じた「高市早苗陣営によるネガティブキャンペーン動画作戦」について改めて説明を行った。
「ちょっと私に聞かれてもわかりませんけれど」
18日に陣営の動画作成者の男性がYouTubeの配信番組「NoBorder News(ノーボーダーニュース)」に出演し、公設第一秘書の木下剛志氏とやりとりしていたと証言。これまで高市首相は国会で「他の候補に関するネガティブな動画を作成して発信することは一切行っていないと報告を受けている」と答弁してきた。秘書については「電話で確認した」とした上で、この男性については「私自身も秘書も面識がない」と断言してきたが、答弁と男性の証言との整合性について問われると以下のように答えた。
「お会いしたことはない、私自身も秘書もお会いしたことのない方でございます。お名前も確認をいたしました。答弁の整合性というのはしっかりあると思います」
さらに記者から「オンラインはやりとりがあったということでしょうか」と問われると、一転して「いや、それはちょっと私に聞かれてもわかりませんけれど」と回答を避けた上で、「他候補を誹謗中傷するですとか、そういったことについて、私どもの事務所から発信をしたり動画を作成したりということは一切ございません」とした。
「週刊文春」が報じた高市陣営によるネガキャン動画作戦とはどのような内容だったのか。
陣営の関与を隠してネガキャン動画をSNSで拡散
「週刊文春」は4月30日発売号で、昨年10月の自民党総裁選、そして今年2月の衆院選における高市首相陣営による“ネガキャン動画”作成・拡散の実態を報じた。いずれの期間中も高市陣営は、ライバル候補や野党を中傷する動画を作成し、陣営の関与を隠してSNSで拡散していたのだ。
例えば、総裁選ではTikTok上で「真実の政治」と名乗るアカウントを使用。小泉進次郎氏を〈カンペで炎上!無能で炎上!ボロが出まくって大炎上!!〉、林芳正氏を〈政界の119さん あなたがぴーぽーぴーぽーなんですけどぉーーw〉などと煽り立てる動画を複数回投稿した(動画は「週刊文春 電子版」で公開中)。
一連のネガキャンは、高市氏の最側近である木下剛志公設第一秘書が牽引した。
まず、木下秘書は「真実の政治」の動画について総裁選期間中の昨年9月26日、〈これからアップしてアカウントを送付致します〉(秘匿メッセージアプリ「シグナル」)と前出の男性に伝えた。
「週刊文春」が入手した証拠はこれだけではない。
この続きでは、公設第一秘書のメールや報告メッセージなど証拠を公開し、大臣補佐官が関与していたことも詳しく報じている。「週刊文春」が新証拠を報じた第2弾記事は現在配信中の「週刊文春 電子版」および5月13日発売の「週刊文春」で読むことができる。また、「週刊文春 電子版」では第1弾記事と実際に投稿されていた動画も公開している。
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