10/10ページ目
この記事を1ページ目から読む
全国的に神社のしめ縄をつくれる人材が不足し、なかには化学繊維を使用しているところもあるという。それでは、神様は来てくれないのではないか。「奈良の神社のしめ縄は奈良の職人がつくったほうが、神様は喜ぶと思う」と酒井さんは考える。わら細工協会をつくって人材を育成し、地元の人が神社のしめ縄をつくれるようになることを目指す。
神様を信じないタイプだったのに
さまざまな神事に関わり、取材中も「神様」に言及することが多かった酒井さん。最後に、「もともと信心深いタイプだったんですか?」と聞いてみた。
「神様とかはまったく信じてなくて、自分で切り拓くタイプだったんです。でも、この業界に入ってから、神様って本当にいるんだなと感じるようになりました。土俵の話が来た時もそうですが、つらくて大変なときに助けがくるし、やっぱり神様は見てくれているんだなと思います」
インドで倒れた時に「役に立つ人間になります」と誓ったのは、「単なる困った時の神頼みだった」と酒井さんは笑う。けれど、真摯にわらと向き合う酒井さんの姿を見て、神様はその誓いをちゃんと見届けているような気がした。
中谷 秋絵(なかたに・あきえ)
インタビューライター
名古屋市在住。インドでの就業や事務職などを経て、2021年よりライターとして活動。経営者インタビューや地方創生、地域企業の挑戦をテーマに取材を重ねている。熱意を持って行動する人々の物語を発信し、社会をよりよくするヒントを届けることを目指す。インドダンスのパフォーマーとしても活動中。
インタビューライター
名古屋市在住。インドでの就業や事務職などを経て、2021年よりライターとして活動。経営者インタビューや地方創生、地域企業の挑戦をテーマに取材を重ねている。熱意を持って行動する人々の物語を発信し、社会をよりよくするヒントを届けることを目指す。インドダンスのパフォーマーとしても活動中。
