コロコロコミックとポケットモンスター

『コロコロコミック』は小学館が発行する子ども(主に小学生)向けの月刊マンガ雑誌ですが、マンガだけでなく玩具やゲームなどの紹介記事や、それらと連動したコミカライズ企画なども積極的におこなう、ホビー誌としての側面の強さが特徴です。

 そんな『コロコロ』編集部では、毎号おこなっている読者アンケートから、当時の小学生のゲーム事情として興味深いデータがわかっていました。

 それは、プレステ&サターンの次世代ハード戦争のさなか1995年当時にあっても、小学生たちの遊んでいるゲーム機は圧倒的にゲームボーイやスーパーファミコンの比率が高かった、という事実です。

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 また、『コロコロ』読者のお年玉の平均額は2万6000円程度であったのに対し、プレステやサターンといった最新ハードは4万円近い価格でした。つまり、遊びたくてもなかなか実際には手の届かない、高嶺の花だったのです。

 そういう小学生読者のリアルなゲーム事情が見えていた『コロコロ』編集部は、すでにトレンドが次世代機に移ってしまったゲーム専門誌よりは積極的にスーパーファミコンやゲームボーイの新作ソフトを紹介していました。それでも、旧世代のハードからはどんどん新作が発売されなくなっていきます。

 そんな中で発売されたゲームボーイ用の完全新作『ポケモン赤・緑』は、『コロコロ』としても渡りに船だったはずです。しかも、かつてない子ども目線の、全く新しいRPGで、信頼の任天堂クオリティ。これはプッシュするしかない!

 この、双方にとって千載一遇の幸福なマッチングが、その後のポケモンの運命を決めることになります。