「足音は立てられない」大変だった先輩たちとの寮生活

――希望していた配属先は。

AIKA ずっと北関東の基地を希望していました。入隊前の面接でも希望していることを話して、訓練中もひたすら言い続けました。場所か職種のどちらかしか希望が通らないんですが、私は場所を絶対にその基地と決めて、職種はなんでもよくて。

 北関東だと群馬から近いし、なんとなく関東がいいなって。行くと決めたら曲げない性格なので、根性で行きましたね。

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――配属後は寮生活を?

AIKA 自衛隊生活の中で一番大変だったのがその寮生活でしたね。18歳で入ったのに、4人部屋のほかの3人が大先輩だったんです。足音は立てられないし、スリッパのキュッキュッって音にも気を遣わなければいけなくて。

 私は「じゃがりこ」が大好きなんですけど、袋の音や食べる音すら許されない。飲食のルールは寮で決められてなくて、各部屋でルールが定められているんですよ。とにかく音に気をつけましたね。

 ドアノブがガチャンと鳴らないようにティッシュを詰めて音を消したり、迷彩服の袖を通す衣擦れの音も気になるので、前日に廊下に出しておいてソ~ッと部屋を出て着替えたりしていました。

 新人だから5時に起きて職場のコーヒーを入れたり掃除をしなければいけないんですけど、音を鳴らすと先輩に悪いから準備するのが本当に大変でした。

 

「光がまぶしいから消して」と先輩に怒られて…

――先輩から怒られた経験は。

AIKA よく言われたのが、机に置いた電子時計のことで「光がまぶしいから消して」と。結局、音じゃないんですよ(笑)。

――寮から出たくなりますよね。

AIKA 階級が上がるまで寮から出られなかったです。出ても基地近辺の家賃は7万円くらいするので、家賃の掛からない寮のほうがいいと思ってましたね。