全身麻酔で帝王切開した次男の出産
――帝王切開で赤ちゃんを取り出して、そのまま手術されて?
河除 本当は帝王切開は半身麻酔だけでやる予定やったがですけど、手術直前にまた出血してしまって、全身麻酔じゃないと駄目やいうので、全身麻酔に切り替えて。
ただ、全身麻酔の薬を入れたら赤ちゃんにも回ってしまうからすぐ取り出さないとあかんいうことで、麻酔科の先生が「5分でやります」と言ったら、小児科の先生が「3分でお願いします」とかって言うのが聞こえるがですよ。
――赤ちゃんに麻酔がいってしまうのも、麻酔が効いてない状態で切られるのも怖すぎます。
河除 プロの方なのでそんなことはないんでしょうけど、まだ起きとる時に切られたら怖いと思って、「まだ麻酔効いてないです」って必死で指を動かしてサインしたのを覚えています。
結局、私が麻酔で寝ている間に赤ちゃんも無事に取り出してもらって、そのまま手術もして、その後5日間ぐらいずっと眠っていたんです。
で、その後、産婦人科医の先生には「あなたの病気で3人目はダメ」と怒られました。本当はほしかったですけど。
親同士の付き合いで「病気がどう受け止められるか」という不安も
――メディアや演劇を通じて見た目問題を発信していることをお子さんたちはどう受け止めていますか。
河除 次男が小学校中学年の時に、テレビに出た私を見た同級生から「お前のお母さん、顔、変やな」って言われたことがあったみたいで。
その時はちょっとどうしたらいいかなと思って、演劇もやめるべきなのかと考えたことがありました。でも、ここでやめて「僕らのせいでお母さんがやめてしまった」みたいになるのも嫌だなと。
ただ、いうてもそれはほんの一部で、結局は自分がやりたかったから続けてきただけですね。
――親同士の付き合いの中で、ご自身の病気がどう受け止められるかといった不安はありましたか。
河除 それはありましたね。子どもの行事とかでマスクを外さないといけないような、飲食が伴うシーンはすごく気を使いました。
それこそ、食事会があった時にマスクを取ったら、小さい子から「ブルドッグみたい」と言われたことがあったので、それ以降はマスクをちょっとずらしてご飯を食べるようにしたりして。
――メディアで発信もされていますが、周りの人が皆知っているわけではないと。
河除 昔は、息子らの習い事先に取材してもらった記事を切り抜いて持っていって、「実はマスクしとるがはこういう理由で」みたいな感じでお母さんたちに読んでもらって、事情を知ってもらうようにしたこともあるんです。
そうしたら、「ごめんね。私なんも知らんと、『花粉症け?』とかって聞いてしまって」って泣きながら言ってくれるお母さんもいました。

