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「自分は統合失調症で、多重人格」
さらに矢吹は自分が統合失調症であり、多重人格であると主張。検察は裁判所に矢吹の鑑定留置を申請した。その結果、精神科医らによって矢吹の主張は詐病であることが見破られた。
それでも矢吹は、公判で「幻聴に駆られて犯行に及んだ」という主張を繰り返した。
「知らない男の声が聞こえてきて、『彼女を殺さないと悪魔がうつる。押し倒さないと危ない、危ない。首だよ、首。コードを使えば……』と言われた。その男の『証拠を持って逃げろ!』という声に導かれ、触った可能性のあるものを持ち去った。乳首を舐めたのは生存確認のためで、わいせつ目的ではない」
だが、裁判所は矢吹の主張をすべて退け、「下着まで脱がして全裸にし、左乳房を舐めるなど、わいせつ目的以外で侵入したとは考えられず、犯行は通り魔的で極めて悪質。わけの分からないまま恐怖の中で亡くなった被害者の無念は察するに余りある」と断罪し、求刑通り無期懲役を言い渡した。
矢吹の恐ろしいところは、地元では誰もが「こんなことをする奴とは思わなかった。いつも明るく、わいわいとした印象しかない」と口を揃えていることだ。