これだけの規模で利益を上げながら、ブッキング・ドットコムは「物件を所有しない仲介者」であることを盾に、最も重視すべき宿泊者の安全確保という責任を十分に果たしてこなかった。

偽物件の掲載、トコジラミの害虫被害、個人情報の流出によるとみられる詐欺メールなど、いずれにおいても、代償を払わされるのは常に利用者側だ。

詐欺的な物件を掴まされる心配がなくなれば、同サイトは間違いなく世界の旅行者の心強い味方となるだろう。それだけに、大手予約サイトの名に恥じない責任ある対応が求められる。

青葉 やまと(あおば・やまと)
フリーライター・翻訳者
1982年生まれ。関西学院大学を卒業後、都内IT企業でエンジニアとして活動。6年間の業界経験ののち、2010年から文筆業に転身。技術知識を生かした技術翻訳ほか、IT・国際情勢などニュース記事の執筆を手がける。ウェブサイト『ニューズウィーク日本版』などで執筆中。
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