「僕にはどこか物足りない…」中本以外のラーメン店に行かない理由

――寿司や焼肉のような“ごちそう”よりも?

づけとご 僕は中本が基準なんです。「今日は中本が休みだから寿司に行くか」という感覚ですね。

――おぉ……。完全に“中本中心”の生活ですね。逆に、「ラーメンを食べに行こう」と言われて、中本以外を指定されたら?

ADVERTISEMENT

づけとご よほど、興味がある店なら行きますが、あまりないですね。それよりも、中本のほうが食べたいし、絶対おいしいとわかっているので。

 

――わっ、過激派。

づけとご もちろん、どのラーメン屋さんもおいしいんだと思います。みなさん一生懸命作っていますし。だけど、僕にはどこか物足りない……。中本のインパクトを知ってしまっているので、ほかのラーメンを食べても、結局「中本を食べに行きたいな」となってしまうんで。

――やっぱり、過激派ですよ。中本のために会社を辞めたとも聞いています。

づけとご 「もう、それしかない」と思ったんです。毎日、中本を食べたかった。でも、会社勤めだと会議や打ち合わせがあります。僕にとっては“その時間があるなら中本を食べたい”という感覚だったんですよね。

「会社で会議している場合ではない」中本のラーメンを食べるために大企業を退職

――「もう、中本がないと生きていけない」と言っても過言ではない。

づけとご しかも、中本には「1日20食」のような限定ラーメンがあるんです。そうすると、開店時間に行かなければならない。会社で会議している場合ではない。「だったら、自分で仕事をするしかないな」と思ったんです(笑)。

人気の限定メニュー「つけ樺太」(写真=「中本の道」より引用)

――ちなみに、勤めていた会社は?

づけとご ○○(編注:有名な外資系企業)です。

――大企業ですね。退職理由は「中本のため」だったんですか?

づけとご そうですね。仕事中に抜け出して食べに行っていたので、上司も僕が中本好きなのは知っていました(笑)。

――独立志向がもともとあったわけではなく?

づけとご なかったですね。中本がなければ、たぶんずっとサラリーマンを続けていたと思います。「どうやったら毎日中本を食べながら、家族も養っていけるか」という発想で退職を決意しました。

――『グラップラー刃牙』(秋田書店)の「斗羽と猪狩が試合をするのです。それはわたしにとって全てに優先されることです」というおじさんみたいですね。独立するとき、ご家族の反応は?

づけとご もちろん、妻はいい顔はしていなかったです。最終的に、「最低限、この金額だけ家に入れてくれればいい」ということで納得してくれました。