今シーズンを前に、巨人は昨年2軍監督としてイースタン・リーグを制覇した桑田真澄氏との契約を終了している。阿部氏と指導方針で溝があったことが背景にあったと言われ、進退が懸かるシーズンに臨む阿部氏のために球団が力を発揮しやすい環境を整えた格好だ。
「桑田というレジェンドを切るほどの支援を受けた以上、慎之助は何が何でも結果を出す必要があり、来季以降の契約を勝ち取るためには優勝が必要なことを本人もわかっていたはず。監督の地位に執着している様子もなかったので、身を引く覚悟は決めていたと思います。もちろん今回のような最後は想像していなかったでしょうけど」(チーム関係者)
“阿部監督”にこだわった3年前と大きく違う事情も
“生え抜き限定”という不文律のおかげで難易度が高い次期監督選びも、阿部氏が就任した3年前とは状況が大きく変わっている。
巨人がずっと監督に招聘したがっている松井秀喜氏(51)は、2025年に長嶋茂雄氏が亡くなってからは巨人監督就任に前向きとも捉えられる発言が出るようになっており、「ポスト阿部」問題では真っ先にその名が挙がる。
また昨オフに桑田氏が退団する際に、山口オーナーは「縁が切れたわけではないと思っている。またぜひ力を貸して欲しい」と将来的な復帰に含みを残す発言をしている。
元監督の高橋由伸氏(51)の再登板の見方も根強くあり、候補は揃っており球団が阿部氏を引き留めた3年前とは監督事情が明らかに変わっている。
それもあってか、今後の阿部氏との関わり方を問われた山口オーナーの発言も冷たかった。
「辞めてもらったので、今は何もないですよね。当分、何もないですよね。この先のことは何とも言えないですけれども、今後の予定については全く何もないですね」
阿部氏との決別宣言の裏で、次期監督の予定については「全く白紙」とも発言。巨人の未来はどちらへ向かっているのだろうか。
