「ワキガ」も「ゲップ」もある意味、企業努力の結果

 ワキガの現場監督は、現場からそのままショールームに戻ってお客さまと仕様打ち合わせに入ってしまい、その臭いで本社にクレームが入ったことも……。これぞ、まさしく「THEローコスト劇場」である。高額な住宅メーカーなら仕様打ち合わせには、こぎれいな女性のインテリアコーディネーターが同席し、スマートに仕様決め(クロスや床材、外壁の色、キッチンやトイレの色等、さまざまなもの)を進めてくれることだろう。

 だが、ここにはそんな人はいない。目の前に座るのは、汗だくになりながら現場とショールームを行ったり来たりし、ゲップをしながら仕様打ち合わせをする、首にタオルを巻いた現場監督だけなのである。そういう「おもてなし」の精神をローコスト住宅メーカーに求めてはならないのだ。こういったもてなし料の削減もローコスト住宅の特徴であり、「ワキガ」も「ゲップ」もある意味、企業努力の結果と思ってもらうしかない。

 また、「高気密、高断熱」を掲げる住宅メーカーは多いが、その程度にも、大きな差がある。

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 簡単にいうと、「高気密」とは建物の隙間をなくして隙間風が入らないようにすることで、「高断熱」とは断熱材を使って熱の伝わりを防ぐ、逃がさないようにすること。これにより、エアコンの効率がよくなり、結果、電気代も抑えられるわけだ。

 30~40年前の住宅と比べれば、サッシの性能がよくなり、住宅全体の性能も上がっているため、いまはどんな家でも新築なら「冬は寒くて夏は暑い」家など聞いたことはない。

 しかし、その「高気密、高断熱」の性能も住宅メーカーによって異なる。断熱材にも種類があり、どういった断熱材を使うかで、その住宅の断熱性能に差が出てくるものなのだ。

 昔の住宅の断熱材でよく使っていたのが、壁のなかや床のなかに入っていた綿のような素材のグラスウールであり、見たことがある方も多いかもしれない。

 ただ湿気に弱く、年数が経過すると縮んできたり下に落ちてきたりしてしまう。そのため、ひと昔前は寒冷地でしかあまり見かけなかった「発泡ウレタン」を吹きつける断熱材も最近では増えてきているようだ。住宅メーカーによっては建物まるごとアルミで覆ったような「外張り断熱」なんて施工をしている会社もある。