――観光客が増えることが、島が前に進む力になりそうですね。ただ、こうした島の状況は、本土ではあまり知られていないようにも感じます。

松岡 そうなんです。先日、島の事業で東京本土の物産展に行ったんです。そのときに台風のことを話したら、「そんな大変なことがあったの?」「知らなかった」とおっしゃる方が多くて驚きました。

 ただ、ニュースも台風の時期にちょっと放送していたくらいだったから、知られてなくてもしょうがないよな、と。

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 TOKYO MXだけは、毎日のように八丈島の情報を流してくれたんですよ。数か月経った今でも、島の復興状況やイベントについて、発信してくれています。だから島民は「TOKYO MX最高!」って思っているんですよ(笑)。

八丈島について日々発信している(本人提供)

――外に出る情報が少ないから、松岡さんも発信し続けてきたのですよね。

松岡 そうですね。実はこれまで、「ちーぼー(松岡さんの愛称)はインフルエンサーだよね」と言われるのに、ちょっと抵抗があったんです。でも、私のXをきっかけに、八丈島の状況を知ったという方がたくさんいて。

「島のために使ってください」と、義援金を送ってくださる方もいました。家を失った方々への支援や、これからの炊き出し、子どもたちが遊べる場所をつくるためなどに、使わせていただく予定です。

 これまで発信を続けてきたからこそ、島の中と外をつなぐ役割ができたのかな、と嬉しく思っています。

「明日は何をしよう」とワクワクできる毎日

――これから松岡さんは、どのように島と関わっていきたいですか?

松岡 これからも、島の魅力を発信したり、いろんなイベントを開いたりして、島の伝統を守るお手伝いをしていきたいですね。

 移住する前の私は、毎日お酒を飲んで、その日1日のことだけを考えて生きていました。でもいまは、「明日は何をしよう」ってワクワクしながら過ごせている。島にないものは多いけれど、だからこそ自分で考えて、つくり出す楽しみがあるんですよね。

 ここにいると、生きるパワーをもらえます。だからもし今、何か辛いことがあったら、一度八丈島に来てみてください。自然が豊かで、おいしいものもあって、素敵な人たちがいる島で、みなさんとお会いできたら嬉しいです。

 

写真提供=松岡千晶さん

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