「明日死んでもおかしくない」“余命1日”を宣告された過去
——税理士の平均年齢は60歳以上と言われているなか、だいぶはやく合格されたのですね。
夜野 税理士試験は、会計学や税法など計5科目に合格する必要があるのですが、1科目目に合格したのは、ある病気で入院していた時期でした。その時はコロナ禍で、放送大学の講義もオンラインで受けられたので、割と勉強できる環境に恵まれたのかもしれません。調子が良い時は1日15時間ほど勉強している時もありましたね。
——少し脱線しますが、どんな病気だったのでしょう?
夜野 2020年春、連日40度の高熱が続いて。吐血もひどく、てっきりコロナに罹患したと思い込んでいたんです。こんなにしんどいものなのかと。
それで1週間ほど経った頃に、レムデシビルというコロナの治療薬が出回り始めたので、いち早く導入していた市民病院に駆け込んだら、医者から「タクシー代はこちらで出すので、今すぐ大きい病院に移ってください」と言われまして。血液検査の結果、血小板がほぼゼロの値だったそうで、コロナではなく「急性骨髄性白血病」であることが判明しました。
そこから紹介先の病院に着くと、そのまま集中治療室に入れられました。側にいた看護師から「生き延びられる可能性は3割程度で、明日死んでもおかしくない」と“余命1日”みたいなことを告げられ……両親も病院に駆けつけるほど生死を彷徨う状態だったそうです。
——かなり危険な状態だったんですね……。
夜野 幸いなことに治療は順調に進み、運ばれてから3ヶ月後ぐらいには落ち着いてきました。その間に、放送大学の講義をオンライン受講しながら、税理士試験の勉強を始めた話につながってきます。
——それで退院後に、税理士になり、その傍らホストとしても勤務すると。
夜野 そうですね。税理士事務所で働きつつ、ちょうど放送大学を卒業する頃に、税理士試験に合格したんです。それで29歳で公認会計士の知人と事務所を立ち上げ、ナイトワーカーの相談を受けるうちに、ホストに誘われたという流れですね。
