マイケルの“魂からのメッセージ”に耳を傾けてほしい

 そう語る田中氏は、今回の映画で、人間・マイケルの姿に注目してほしいという。

「あれだけ世界中から事実無根の誹謗中傷にさらされ、傷つけられてもなお、その美しい精神を失わず強く生きてくれたことは、奇跡ですらありました。彼がさまざまな苦難に置かれたのは、当時は現在とは比較できないほどの激しい黒人差別があったからですが、そのなかで彼がいかにそれに立ち向かい、差別の壁を打ち破っていったのか……」

田中章氏

 田中氏はマイケルの苦難の人生を振り返り、最後にこう語った。

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「楽曲やダンスへの評価に比べ、マイケルが音楽で訴えようとした平和、反戦、人種差別問題、博愛、環境問題といったメッセージへの注目度が、どうしても薄く感じるんです。この映画を観て、改めて彼の音楽を聴いて、魂からのメッセージに耳を傾けてほしい。そう、心から願っています」

たなか・あきら 1950年、愛知県生まれ。1973年CBS・ソニー(現:ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。国際部にてワム!、シンディ・ローパーなど多くの海外アーティストを担当。退職後は公益財団法人AFS日本協会理事などを歴任した。

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