《「中の人」をより明確にするため、アカウント名を変更しました。その上で、今後も、内閣広報官が総理の近くから見る総理の姿などを、色々な投稿を試しながら、より柔軟にタイムリーに発信を行ってまいります。よろしくお願いします! #公式バッジ申請中 @elonmusk》
これ、最後の《#公式バッジ申請中 @elonmusk》が妙に印象に残った。
普通の企業広報ならXのオーナー(イーロン・マスク)に公開の場で呼びかけたりはしないだろう。しかし自分の立場ではイーロン・マスクから「返事が来てもおかしくない」。そんな感覚がどこかにあるからこそできる振る舞いにも見える。個人を明かす一方で、「ただのおじさんではない」という自負ものぞくのである。※現在はバッジがついたことにイーロン・マスクに御礼を言って固定ポストにしている。
「官邸の金正恩」と報じた記事も
その発信力は無敵と言っていい。報道陣には公開されていない高市首相の写真や情報を独占的に発信でき、メディアの報道などにも「正解」「不正解」を指摘する。反響もある。フォロワーも増える。これは楽しいだろう。今まさにSNS生活を満喫しているようにも見える。
ある意味、Xで元気なおじさんアカウントがまた一つ増えただけにも思える。あんまり夢中になりすぎて、フィルターバブルやエコーチェンバーに陥らないよう願うばかりだ。
佐伯耕三氏は経済産業省出身で、第3次安倍政権で首相秘書官に就いた。安倍氏のスピーチライターを務め、高市政権発足後の26年1月に内閣広報官に就任した。
コロナ禍ではアベノマスクの発案者として名前が取り沙汰され、安倍元首相と星野源氏の「うちで踊ろう」動画にも関わったと報じられた。首相周辺では40代と若かっただけに「SNSなら佐伯」という評価があったのだろうか。実際、良くも悪くも話題には事欠かなかった。あれから6年経ち、佐伯氏がいよいよ「本人」を名乗り発信することになったのである。
ちなみに当時の週刊文春には、佐伯氏について高圧的な物言いから「官邸の金正恩」と報じた記事もあった。既に「試行アカウント」時から報道に対して「論評」する姿勢を見せていることを考えると、今後Xでの振る舞いは注目される。
