日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
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金融庁の最適配置は?
金融庁の事務方トップの去就に、金融業界から熱い視線が送られている。昨夏に就任した伊藤豊長官(平成元年、旧大蔵省)は、財務省から金融庁への転籍時から長官就任が確実視され、「数年に一度の大物長官」と評する向きもある。当然、在任2年目に入るとの予想が大勢を占めるが、下馬評が覆る芽が出てきている。
伊藤氏は財務省で4年もの長きに渡り秘書課長を務めたことが語り草だ。森友学園に関する公文書改ざんなど、前代未聞の不祥事の対応を一手に担った胆力が評価され、将来の次官候補とも目されたが、2019年夏にあっさり金融庁に移ったことは少なからぬ霞が関幹部を驚かせた。
秘書課長は幹部人事の原案を作成する立場でもある。同期には宇波弘貴主計局長(同)といった優秀な人材も居並んでおり、当時の事情を知る財務省筋は「『最適配置』を重視し、比較的層の薄い金融庁に自分から移っていった」と話す。2年浪人し東大文一に入学後、野球部主将として六大学戦に明け暮れ、さらに1年間留年したことで入省年次に比べて年齢が高いことも判断を後押しした模様だ。
翻って現在、金融庁で伊藤氏の直下に位置するのは石田晋也監督局長(2年、同)と堀本善雄総合政策局長(同)の同期組。両者の経歴は対照的ながら、いずれも有能との評価は衆目が一致するところだ。
石田氏は財務省で主計局主査などを務めた後、金融庁ではかつての「監督局至上主義」的な組織風土の中で、同局を中心に要職を歴任。庁の官房機能の責任者を務めた際には与野党への法案説明なども無難にこなす正統派といえる。
一方の堀本氏は官庁幹部では珍しく、一旦民間企業に転じた後に出戻った「回転ドア」の経験者だ。
※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年7月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。

