パパとママが結婚するまで
パパのとき(第3章)にも書いたけど、ふたりが出会ったのは銀座のクラブ「シルクロード」。パパの従兄弟が店長を務めていた。パパが、先輩俳優の菅原文太さんを誘って店に行き、夜のバイトでホステスをしていたママを見初めたんだとか。
「ヴィッキー」というあだ名で、お店の人気者だったママは、見た目が美しく、素直でおとなしい性格も魅力的だったらしい。
交際を始めて間もなく結婚も考えるようになるが、そう簡単にはいかない。
実はこのとき、パパはバツイチだった。30歳でクラブの女性と結婚し、たったの半年で離婚したのだ。これにおばあちゃんは激怒。
「辰夫、あんた『自分の嫁さんは自分で探す』って言うから任せてたのに、半年で別れるなんて! 次の嫁さんは、私がいい人を見つけるからね」
パパは渋々従うしかなかった。だから、ママと付き合い始めたころは、おばあちゃんとおじいちゃんには黙っていたらしい。
そして3年がたったころ、おばあちゃんが見合いの話を持ってきた。
「いい人を見つけたから。この人にしなさい」
ここでパパははじめてママのことを打ち明けた。結婚するなら、ママしかいないということも。
おばあちゃんは猛烈に反対。
「そんな人、許しませんよ! もし、それでも結婚すると言うなら、親子の縁を切りますから!」
おじいちゃんも同じ意見だった。
「俺も認められんぞ。見合いしろ」
困り果てたパパは、結果を正直にママに伝えたらしい。
それを聞いたママは目に涙を浮かべていたそうだ。
そして、こう答えた。
「死んでも別れたくない!『2号』でもなんでもいいから、あなたのそばに置いて。週に一度、いえ、月に一度でも会えればいいから」
今のママでは考えられないほど情熱的な言葉だ。
「2号」ってことは、「愛人」ってこと。私なんか「それでいいの?」って思っちゃうけど、パパにはこの一言が響いたらしい。「そこまで俺のことを……」なんて惚れ直して、なにがなんでもママと一緒になると固く誓ったとか。
パパが私にこの話をしたときには「しかし、『2号』なんて言葉をどこで覚えたんだよ」と笑っていたけど。
そして、両親に認められないまま、パパはママのアパートに転がり込み、やがてママは私を身籠ったというわけだ。
写真=平松市聖/文藝春秋
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梅宮さんの著書『フルコース』では、母・クラウディアさんと父・辰夫さんの衝撃の馴れ初めや、娘・百々果さんとのローションを掛け合うほどの大喧嘩、10日で再婚した夫との関係など、赤裸々に書かれています。
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