「信じて。あとは願って」72時間前、笑顔で話していた森保監督

 それでも森保監督は遠藤の復帰を信じているように見えた。7日に行われた森保監督のメディア対応では、40分間を越えて受け答えをした。合宿への所感に触れ、次に質問が出たのが遠藤の状況についてだった。森保監督は極めて前向きに、話している。

「私からの見立てというよりも、ここはもうメディカル、ドクターに任せてますので。ドクターの見立てでは遠藤はW杯開幕戦(日本の初戦)にプレーできるということで、これまでも(報告が)出てきました。アイスランド戦で少し余波が出て、またコンディションを上げるという部分では、やれることが戻ってしまったことはありますけど、今の報告の中ではW杯でプレーが可能だということで聞いています」

 開幕戦に出場可能という言葉を受け、負傷の状態について追加質問が行われ、回答した。

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「リハビリの段階ということでアイスランド戦も考えると……」

 と、ここで誰かの携帯の着信音がなり、森保監督は「(電話に)出ますか?」と、話を中断する。

 これは森保監督なりの気遣いを兼ねたユーモアだったのだが、報道陣は沈黙するのみ。

「すいません、誰も笑ってくれなかったのでいいです」

 と、ここで笑いをとって話を続けた。

「(遠藤の)状態とすれば、アイスランド戦でスムーズに段階を上げていけるっていうところから戻ってしまったところはあるが、実際にリハビリの内容は上がってきてますし、昨日(6日)もグラウンドで歩きから、ジョギング、ボールワークまでやって。今日(7日)さらに負荷をかけたトレーニングをしているので、またメディカルの報告を聞いてからですけど、できないとは一言も言われてないので、信じて。あとは願って」

 そう言って、笑みを浮かべた。初戦1週間前の時点で歩きから練習を始めなくてはならない選手の復帰をどれほど現実のものとして「信じて」いたかは想像するしかないのだが、それでもこの時点ではまだユーモアを交えて状況を説明する余裕があった。森保監督が遠藤に対する判断を下したのはこのメディア対応の約72時間後のことだ。