「レスラーになりたい」若さゆえの衝動で突っ走った

――普通のアイドルは好きじゃなかったんですか?

工藤 松田聖子さんは大好きだったけど、熱狂したのはクラッシュ・ギャルズさんだけ。男性アイドルには興味がありませんでした。

――中学生で全日本女子プロレスのオーディションを受けますが、躊躇はありませんでしたか?

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工藤 若さゆえの衝動で突っ走って、周りのことは考えていませんでした。一瞬だけ「学校をどうしよう」という思いが頭をよぎったけど、「レスラーになりたい」という気持ちがあっさり勝ちました。

――当時、何人くらいオーディションを受けていたんですか?

工藤 2000人くらい応募があって、書類審査を通った800人がフジテレビでオーディションを受けたんです。ただ、私は体力テストをこなすのに精一杯で、「絶対にレスラーになるんだ!」という情熱を出し切れず、落ちてしまいました。

――諦めきれず、もう一度受けたんですよね。2回目のオーディションに向けて、どんなことをしましたか?

工藤 毎日、寝る前に基礎体力のメニューを続けて。夏休みに親の実家に帰省したときも忘れずにトレーニングしていたんです。続けることがモチベーションにつながりました。

 

友達に借りた布製の水着でオーディションに臨むも…

――オーディションでの印象的なエピソードはありますか。

工藤 オーディションのとき、友達に借りた布製の水着を着て、ゼッケンを安全ピンで留めていたんです。オーディションでは激しく動くので、安全ピンの穴がどんどん広がってしまって。借り物だったので「どうしよう、やばい」と、そっちが気になって仕方がなかったです(笑)。

――2回目で合格して、86年に16歳で入門しました。親御さんはプロレスラーになることを歓迎してくれましたか?

工藤 オーディションを受けるときは、倍率が高いことを知っていたので「受かることはないだろう」と承諾書にサインをしてくれたんです。受かったときは驚いていましたが、「高校をやめることになる」と相談したら、「自分で決めた道なら」と背中を押してくれました。