8人でスタートした寮生活「黒でも先輩に『白だ』と言われたら白」

――同期は何人いたんですか?

工藤 受かった8人と、後日2人追加されて。すぐにやめた子が2人いたりで、最終的に8人でスタートしました。寮に入ると、『極悪女王』(Netflix)で描かれていたような狭い部屋で、2段ベッドの上に同期がいるから自由がないんです。練習が終わっても共同生活が続くことがキツくて、慣れるまで大変でした。

――しかも、先輩に呼ばれたらすぐ動かなきゃいけない。

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工藤 シャワーを浴びていても、先輩が入ってくる音が聞こえたら、「お疲れ様でした!」とお迎えの挨拶しなきゃいけないんです。

 ある日、シャワーを浴びていたら「お疲れ様でした!」という声が聞こえて。髪に泡をつけたまま出ると、同期たちのイタズラだったこともありました(笑)。その後、私も仕返しをして、寮でドッキリが流行ったことを覚えてます。

――先輩の言うことに「理不尽だな」と思うこともありましたか?

工藤 「黒でも先輩に『これは白だから』と言われたら白だと思いなさい」と教えられていたので、疑問を抱くことはありませんでした。そうしないと、当時の全女で生きることはできなかったんです。

――クラッシュ・ギャルズと接する機会はあったんですか?

工藤 巡業に参加してからお話しできるようになって。九州巡業で、私が転んでしまってバスで消毒していたら、長与さんが来て絆創膏を貼ってくださったんです。めちゃくちゃ感激して、「この絆創膏は一生剥がさない!」と思いました(笑)。

レスラー時代の工藤めぐみさん ©アフロ

砂浜の穴に首まで埋めたまま「みんな、帰るぞ」と…

――全女を経営していた松永兄弟はどんな方たちでした?

工藤 常識に囚われない方たちでしたね。いま思えばパワハラやモラハラがあったかもしれないけど、みんな笑い飛ばしていたんです。サイパン合宿では、私の同期を砂浜の穴に首まで埋めたまま「みんな、帰るぞ」と置いてけぼりにしようとしたこともありましたから。

――同期のなかではデビューが早かったんですよね。

工藤 4人がプロテストに合格して、私ともう1人が巡業に参加することになったんです。会社の方は「バランスだよ、バランス」と言ってましたが、何のバランスかわかりませんでした(笑)。