「プロレスは知らなくても大仁田は知っている」テレビの力を実感
――女子のエースとして団体を引っ張ろう、という気持ちがあったんですか?
工藤 初期から「大仁田さんと並ぶ二枚看板になれるように頑張ってほしい」と言われ続けていたんです。「自分にできるのだろうか」という不安を抱えながらやってきました。
――当時、大仁田さんはタレントとしての露出も多かったです。
工藤 大仁田さんのテレビ露出に比例するように会場にお客さんが増えて、「テレビの力はすごいな」と思いました。
大仁田さんはテレビ番組に出てもプロレスラーの枠に収まることなく、タレントさん以上に積極的な姿勢だから視聴者の印象に残るんです。会場に「プロレスは知らなくても大仁田さんは知っている」という方がたくさんいたと思います。
“アイドルレスラー”としての扱いに「『かわいくないし!』って(笑)」
――工藤さんもメディアに出る機会が増えて、“アイドルレスラー”として扱われることもありました。
工藤 他の団体の“アイドルレスラー”はかわいい方ばかりで、「私でいいの⁉」と思ってました。キューティー鈴木さんに“アイドルレスラー”というキャッチフレーズがついていたら「異議なし!」と言いたくなるけど、私はそうじゃないなって。
ただ、FMWで周りを見渡すと、コンバット豊田、シャーク土屋、クラッシャー前泊なので、「仕方ないか」と(笑)。お仕事が増えることはありがたいと思っていましたが、写真を撮られることが苦手で、会社から何度もダメ出しされていたんです。
――写真を撮られることが苦手なのに、グラビアのオファーが来て。
工藤 グラビアはグラマラスな人がやるものだと思っていたので(笑)、驚きました。男子レスラーから「まな板」「大根足」と言われていたので、私がやっていいのかなって。FMWは家族のような関係だったので、言いたいことを言ってくるんです(笑)。
――カメラマンは「かわいいよ」と言いながら撮るわけですよね。
工藤 「かわいい」と言われると、逆に引いてしまうんです。「かわいくないし!」って(笑)。
