――ヒップホップとギャルマインドで世界を目指していると。

3Li¥en ヒップホップって、昔のアフリカのご先祖様たちがつらい奴隷や差別の歴史を通して、ソウルからゴスペル、R&B、レゲエを経て作ったカルチャーなんです。

 黒人がいくら良い服を着ても差別されてちゃんと見てもらえなかった時代に、「俺らを見ろ!」ってギンギンのでかいチェーンをつけたり、歯にジュエリーをつけたり、爪を派手にしてアピールしたのが始まりで、全部に命がけの理由がある。自分の通ってきたつらい過去やネガティブを、行動とポジティブなパワーに変えて人を動かしていくのが本当のヒップホップ。まさに「それって私じゃん!」って。このカルチャーに出会えて、魂の底から大感謝祭です。

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ゴミ屋敷から救い出し愛してくれた母に「100倍にして最高の恩返しをしていきたい」

――家族からの反響はいかがですか。

3Li¥en おとんはナイジェリアで療養中だけど、たまに「RAPSTAR出てたんだ」って連絡が来るから気にして見てくれてるみたいです。おかんは、私がテレビやラジオ、YouTubeに出るのを毎回欠かさず全部チェックして応援してくれてます。

 実の娘でもない私をゴミ屋敷から救い出して我が子のように愛して、今の私を作ってくれたおかんには、これから100倍にして最高の恩返しをしていきたいです。親ガチャって言葉があるけど、うちはもう一回最高のおかんを引かせてもらった奇跡に感謝しかありません。

――今後、やっていきたいことについて教えてください。

3Li¥en これからは、今新人で上がってきている若い子たちをフックアップするのもいいけど、それ以上に、日本でヒップホップの熱い土台を冬の時代から命がけで守って作ってきてくれたAK-69さん、ANARCHYさん、Zeebraさんみたいな「OG」をリスペクトして、みんなでよいしょ~したいです。

 先輩たちがマイクを持ってスピットしてくれたおかげで、今の私たちがかわいくラップして食べられてるわけだから。ヒップホップの本当の魂やソウルをもう一度みんなで見つめ直せるような、OGを巻き込んだでっかいヒップホップフェスを3Li¥enがプロデュースして仕掛けていきたいなと思ってます。

 あとは悲しい時はちゃんと思いっきり悲しんで、怒る時は怒る。ネガティブを無視して抱え込むから暴走しちゃうんであって、自分の感情をちゃんと受け入れて愛してこそ、人間は上に上がっていける。今、死にたいとか諦めたいって悩んで病んでる若い子たちがいたら、私がヒップホップを通してその壁をぶち破る勇気を無料でいくらでも分けてあげたい。だって救うのはタダですからね! かましていきます!

写真=志水隆/文藝春秋

最初から記事を読む 小学生の時に「エロい!でもこれ、私見て大丈夫?」と…”アフリカ人でよかった”と語る25歳ギャルラッパー・3Li¥enの壮絶すぎる幼少期

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