――後半30分には長友(佑都)選手が出場しました。

 あの時間帯で、長友を入れる必要はなかったと思うけど、森保(一)さんは試合の流れが停滞していたので、チームに活を入れたかったんじゃないかな。

 あと、オランダが3-1でチュニジアに勝っているのは知っていたと思うんですよ。得失点差を考えると、ここから1位抜けができない。

ADVERTISEMENT

 長友を入れた時から勝ち点1を取って2位通過を確実に狙いに行き、ブラジル戦に向けて切り替えていくという意図があったと思います。

W杯5大会連続出場を果たした長友佑都 ©JMPA

「パスミスが多かった」「コンディションが良くない」と指摘した選手は?

――最後は、スウェーデンに押されて苦しい展開でした。

 選手が交代したり、疲れてくるとどうしてもパフォーマンスが落ちてくる。ひとりひとりは頑張っているけど、レギュラークラスと控えとの間にはまだ差がありますね。最後は、みんな、割り切って守っていたと思います。

 ただ、プレーを見ていると、選手のコンディションが気になります。鎌田(大地)はオランダ戦からあまり良くなくて、彼本来のパフォーマンスを出せていない。彼は相手を圧倒できる展開力と技術を持っているので、もっと目立っていいんですよ。

 でも、スウェーデン戦はパスミスが多かったし、ゴールシーンのところも前田が前に行くのに鎌田が反応せずに歩いていた。そういうところを見ると今大会はコンディションがあまり良くないのかなって思います。

 堂安も粘り強い守備で持ち味は発揮していますが、スウェーデン戦は前にいたのでもう少し攻撃の部分で貢献してほしかったなと思います。

――堂安はオランダ戦、チュニジア戦は守備に忙殺されていましたが、スウェーデン戦はシャドーでのポジションでした。

 相手の左サイドが脅威になることが多いので、どうしても堂安のところで止めないといけなくなる。そのために守備の時間が多いんですけど、彼自身は攻撃的に行きたいだろうし、スウェーデン戦は気持ちも入っていたと思う。

 前田へのアシストを決めたし、その崩しのシーンは見事だったけど、シュートは2本のみ。これからっていう時に交代させられて、ベンチに戻って来た時、めちゃくちゃ怒っていた。

「監督に対してじゃない」と言っていましたが、失点の場面でうまくポジションを取れなかったという悔しさもあって、相当フラストレーションが溜まっているんじゃないかな。

途中交代後に激怒する堂安律 ©JMPA

グループステージ3試合で目立った3人の選手

――グループリーグは2位通過になりました。この3試合の戦いを見て、日本代表の評価については、どう見ていますか。

 ストレートラインで決勝トーナメントに行けたので、改めて日本の強さを感じました。個別の試合でいえばオランダに対しても怯まず、先制されて、引き離されても動じなかった。

 冷静に状況を見ながら、どんな展開でいけばいいのかをよく考えて追いついたので、ほんとうに強いなと思います。とにかく、どんな相手にも堂々とプレーしているのが見ていて気持ちいいですよ。