――この3試合で目立った選手は誰になりますか。

 (鈴木)彩艶、佐野(海舟)、そして田中碧ですね。彩艶はアジアカップでは散々だったけど、パルマでプレーして成長したなと思います。明らかに存在感が増しているし、スウェーデン戦では彩艶がいなかったらヤバかった(苦笑)。

 後半アディクションタイムにイサクがヘディングしたシュートは、ほぼゴールラインを割っていたんじゃないですか。そこに反応してセーブするのってすごいですよ。今までの日本のGKとは次元が違う。今じゃ安心して見ていられるし、このW杯で世界屈指のGKになったんじゃないかな。

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 海舟は、オランダ戦、チュニジア戦ともに守備で貢献し、チュニジア戦では上田のヘディングシュートのアシストもした。彼のプレーは本当に洗練されていて、ビッグクラブが放っておかないと思う。

 田中はチュニジア戦とスウェーデン戦のプレーが非常に良かった。セカンドボールを懸命に拾い、中盤でボールを奪うシーンでも負けていなかった。

W杯で好調な田中碧 ©JMPA

「十分に勝機はある」個の能力が高いブラジルの“意外な欠点”

――決勝トーナメント1回戦はブラジルとの対戦になりました。

 グループリーグを見ていると、ブラジルはチームの完成度としてはまだそれほど高くはない。でも、ヴィニシウス・ジュニオールに代表されるように、個の能力が高い。まずは、そこを抑えていくのは前提だけど、ブラジルは意外と中盤が穴だと思うんです。

 中盤でうまくボールを回していくことでリズムを作るんですけど、そこに日本がしっかりプレスをかけることができれば、ミスを誘発することができる。今のブラジルは各ポジションにスター選手がいるわけではないので、中盤を潰していけば十分に勝機はあると思います。

――昨年の親善試合で勝ったのは参考になりますか。

 ブラジルの攻め方とか個の能力は、若干参考にはなるけど、決勝トーナメント1回戦で本気で来るブラジルは、親善試合とは迫力が違う。

 ドイツ大会(2006年)でグループリーグ3戦目に対戦した時、玉田(圭司)のゴールで先制した後、ブラジルが本気になったじゃないですか。そのぐらいの出力で来ると思うので、彼らのスイッチを止めるには、やはり中盤の攻防で勝つことが重要になってくる。

「今、すごくいいので…」ブラジル戦のキーマンは?

――キーマンはボランチのふたりですか。

 そうですね。佐野はスウェーデン戦を休んだので当然、出てくるでしょうし、個人的には今、田中碧がすごくいいので、鎌田をシャドーに置いて、田中と佐野のダブルボランチでもいいんじゃないかと思います。

 でも、たぶん左のシャドーに前田を置くんじゃないかな。あのプレスは相手にとって脅威ですよ。相手も前田が追ってくると慌てるし、それを続けることでミスが出てくる。疲れ知らずなので、どんどん行く。ゴールも決めたし、気持ちよくプレーできると思うので、前田、田中、佐野には期待したいです。

©JMPA

――スコア予想は、どうなりますか。

 4-3とか、3-2の打ち合いにはならないでしょう。たぶん、1点差の勝負、1-0とかじゃないかなと思います。アトランタ五輪の時のような試合のイメージですね。

――30年前、城さん自身が奇跡を起こしたような試合ですね。

 勝つためには良い守備から。日本は攻撃力があるので、いい守備ができれば、30年前と同じアメリカで、アトランタ五輪の再現を実現することは十分可能だと思います。

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