――本当にユニークなオーディションだったんですね。そんなオーディションを経て、多数の応募者の中からカントリー娘。のメンバーに選ばれた時はどのようなお気持ちでしたか。

小林 当時は、「アイドルをさがせ!」という番組で密着していただいていたので、オーディション中はずっとカメラが回っている状態だったんです。合格が知らされた日は、取材があるとは聞かされていたのですが、突然自宅のインターホンが鳴り、ドアを開けたらすでにカメラが回っていて、スタッフさんから「合格です!」と言われました。

©︎細田忠/文藝春秋

 当時モーニング娘。さんも追加メンバーとして矢口真里さんたちが加入して、注目されていた時期だったので、たくさんニュースにも取り上げていただいて、夢を見ているみたいで本当に嬉しかったです。

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「歌は上手くなくていい、カントリー娘。はバラエティー班だ!」

――先ほど小林さんがおっしゃったように、カントリー娘。は「北海道で農業をしながら芸能活動をする」という、当時としては珍しい「半農半芸アイドル」がコンセプトでしたね。

小林 そうですね。オーディションで選ばれたメンバーのりんね、尋美と3人で北海道へ行って、実際にファームショーや牛の搾乳、乗馬やチーズ作りなど、本格的な農作業をしたんですよ。

 私は歌がやりたくてグループに入ったので、「本当に、こんなに農業をやるんだ……」と、少し驚きはありましたね。田中さんからは、「ツブシのきくアイドルを目指そう! 歌は上手くなくていい、カントリー娘。はバラエティー班だ!」と、聞かされていました。

カントリー娘。として活動していた当時の写真 本人提供

 今でこそ、アイドルの方がバラエティー番組で活躍されていらっしゃいますが、当時としては珍しかったので、ちょっとびっくりしましたね。

――そうした活動の様子は、テレビでも放送されていましたね。番組のMCをつとめていたモーニング娘。のリーダー・中澤裕子さんと共演された際には、厳しいツッコミを入れられ、メンバー3人でタジタジになっていたこともありましたね。

小林 番組には何度か出演させていただきましたが、当時はかなり緊張していました。

 特に中澤さんは、「ASAYAN」でも怖いお姉さんキャラだったので、「もしかしたら怒られるんじゃないか?」と勝手に怖がっていたんですが、実際にお会いしたらとても礼儀正しくて優しい方でした。ただ、オーラがありすぎて、なかなか自分たちから話しかけることはできませんでしたね。