“あの日”の記憶
小林 あの事故の日、私たちは牧場の仕事を終えてからダンスレッスンへ行く予定でした。レストランを担当していて、牧場から少し離れた場所にいた尋美が私たちを車で迎えに来てくれることになっていたんです。
ところが、時間になっても来なくて、心配になり田中さんの奥様がレストランに様子を見に行ってくださった途中で事故が起きていたそうで……。ちょうどレスキューの方が来ており、車から担架に運ばれていくところだったそうです。
その後からの記憶はショックもあり、はっきりと覚えていないところもあるのですが……。自動車事故が起きたことを知らされ、私たちは病院で待機していました。数時間前まで一緒にいたので、最初は何が起きているのか理解できませんでした。数時間後に亡くなったことを知らされ、最後に面会もしました。
――突然の出来事だっただけに、当時は受け止めること自体が難しかったのではないかと思います。27年が経った今、振り返って感じることはありますか。
小林 尋美はあの日、ファームショーの司会がうまくいかなかったことに落ち込んでいたんです。だけど、当時はみんなそれぞれ壁にぶつかっていて、自分のことで精一杯で、誰かを気遣う余裕もなくて……。今でも、あの時もっと励ましの言葉をかけてあげられたんじゃないか、と思います。
ーー小林さんの中では、尋美さんはどのようなお人柄だったのでしょうか。
小林 一言でいうと、元気。そしてパワフルです。何事にも真面目で、常に「どうしたらファンの皆に楽しんでもらえるかな?」と考えているような子でした。メンバーの中でも中心にいる事が多く、ムードメーカーでした。
