「スーパーみたいでスーパーじゃない、ロビン・フッドが爆誕です」という動画とテーマソングが繰り返し流れていて、訪れた人の頭に焼き付いて離れない——このテーマソングは何を隠そう、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が2026年4月から展開し始めた新業態「ロビン・フッド」のCMソングである。

 このロビン・フッド、歌が妙に耳に残るだけではなく「スーパーじゃない」といいつつスーパー業界に大きな影響を与えようという意気込みを感じる。5月29日にオープンした豊川店を実際に訪問して見た景色とともに、ロビン・フッド、ひいてはドン・キホーテのこれからを考えてみる。

スーパーみたいでスーパーじゃないらしい、ロビン・フッド(写真は豊川店、筆者撮影)

非食品に多くのスペースを割いている

 ロビン・フッド豊川店の売場構成は次の通りだ。

ADVERTISEMENT

筆者撮影

 入って左側の壁面から奥の壁辺りに生鮮、惣菜を含めた食品がずらりと並び、右側に回っていくと非食品の日常消耗品を一通り揃えられる。もともとユニーが運営していた食品スーパーの「ピアゴ」から転換した店舗なので、店内はいわゆる食品スーパー程度の広さの店になっている。

 にもかかわらず売場は食品6割、非食品4割の構成となっていて、日々の買物はここですべて済む便利な店である。生活必需品がほぼ揃うのはもちろん、食品の価格に関してもドンキらしく“地域最安値水準”で財布にやさしい。地元消費者にとって、安くて便利な新しい買物の選択肢が出来たことは間違いない。ただ、PPIHはなぜ今、ロビン・フッドを開発したのか。何をしようというのだろうか。