――相手はそれを承諾してくれたのですか。

ノムラ 「はい」と、けっこうあっさり。それから2人でイオンに行って、300円ショップで指輪を買ってつけてました。半分おふざけ半分本気でしたが、周囲にも「私たち結婚するんですよ」と言って。軽音学部のメンバーからは「キモ!」と引かれてましたけど。

逆に両親は私より夫の味方になっちゃって…

――そして6年生の夏、結婚の挨拶のためにご実家へ。

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ノムラ 半年、親からのLINEを無視してたわけですから本当に気まずくて、何を言われるかわからなくて、半端なく緊張しました。

――事務所に入った話と結婚と、大きい決断が2つ同時ですからね。

ノムラ 本当に、結婚とお笑いの話を同時にする「緊急会議」みたいな張り詰めた空気でした。半年も音沙汰のなかった娘が、いきなり男の人を連れて帰ってきたわけなので両親も混乱してたでしょうけど、「結婚の前に、話すことあるよね?」「芸人になったとして売れるはずがないのに、医者の道を捨てるのか?」と。私はうつむいて、ボソボソボソ……としか反論できなくて。

――やはりお笑いには反対だった。

ノムラ その時、夫が間に入ってくれたんです。夫はもう卒業して研修医として働いてたので、「僕は医者としてこれぐらい稼げます。だから、めぐみさん(ノムラさんの本名)が医者にならなくても2人で十分やっていけます。任せてください」って。

 

――かっこよすぎますね。

ノムラ この一言でガラッと空気が変わりました。逆に両親は私より夫の味方になっちゃって「あなた騙されてませんか?」「こんなにいい人に、こんなにひどい娘やれません」って言い出して。最終的に「あなたにはもっといい人生がある」と母が彼を諭す変な状況になってました。

――結果的にはお相手の一言で、結婚と、芸人を続けることが同時に承諾された。

ノムラ 本当に、相手の男気のおかげでした。彼があの時に「任せてください」と言ってくれなかったら、私は今もずっと両親と口を利けていなかったと思います。

――その後、お父様の反応は何か変わりましたか。

ノムラ 父は夫のことが好きになっちゃって、「なんていいやつが来たんだ」って嬉しそうでした。おかげで私への評価はさらに下がりましたけど。