〈自分の力不足でした。悔しくて残念です〉

 静岡県掛川市で理容店を営む原田卓馬氏は、ブラジル戦後に、そんなLINEを受け取っていた。送り主は、甥で日本代表監督の森保一氏である。

森保一氏 ©JMPA

ベスト32で敗退

 6月30日、北中米W杯のノックアウトステージ初戦。参加チームが増えたため「ここからが本当のW杯」(田中碧)と意気込んで臨むが、ブラジルに敗れ、日本はベスト32で姿を消した。

「佐野海舟のゴールで先制するも、後半11分に同点を許した後は防戦一方。終了直前に決勝点を叩きこまれました」(運動部記者)

敗退後に涙を流す田中碧(右)と慰める板倉滉 ©JMPA

日本は「耐える」という選択肢しか取れなかった

〈自分の力不足〉と、ブラジル戦を振り返った森保氏。監督として、有効な手立てを打てなかったのは事実だ。後半21分、33分に2人ずつ選手を交代させたが、18年のロシアW杯で共に代表コーチを務めた手倉森誠氏は観戦しながら、「あれ? ヤバいんじゃないか……」と思ったという。

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「途中出場の選手の動きが悪く、日本は『耐える』という選択肢しか取れなかったのが残念。堂安律や中村敬斗がベンチに下がると、ボールを保持して、流れを取り返せる選手がいなくなってしまった。延長戦やPK戦を見越していたのだと思うけれど、そんな戦いしかできなかった」