遺体からズボンを剥ぎ取り…

 11月22日の昼、福岡県糟屋郡新宮町に住む54歳の英語塾講師の男性Cさんを刺身包丁で刺して殺害。

 現金5千円や腕時計、トランジスタラジオなどを盗んだうえ、Cさんの遺体からズボンを剥ぎ取り、ほつれのあった自分のズボンと交換する。

 Cさんは被害者の中で唯一の妻帯者で、犯行時に留守にしていた妻が帰宅したことで事件が発覚。通報を受けた警察がCさん宅を捜査したところ、現場に脱ぎ捨てられていたズボンから前出Aさんのフルネームが入ったタグと垂水区内のスーパーのレシートが見つかる。

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 警察は犯人が前科持ちだったAさんであると確信し、指紋を照合したうえで同月29日に彼の家に向かったが、そこで捜査員の目に飛び込んできたのはAさんの腐乱した遺体だった。

 12月、犯行は速度を増す。同月3日21時ごろ、京都市伏見区中島河原田町京川橋下のバラック小屋で廃品回収業のDさん(同67歳)を電気コードで絞殺し、奪ったジャンパーや腕時計を質屋で換金。

 5日、同区中島流作町の鴨川橋下のバラック小屋で廃品回収業のEさん(同60歳)、7日には大阪府高槻市南芥川町の高槻橋下のバラック小屋で暮らす土建業のFさん(同53歳)をそれぞれ絞殺したが、この2人はめぼしいものを所持していなかったため、何も盗らずに立ち去った。

 警察は一連の強盗殺人が手口や狙われた被害者の特徴、地理条件などから同一犯によるものと判断。

 12月9日、事件を警察庁広域重要指定105号事件に指定する(殺人事件での広域指定は日本初)。