事件当日、辻橋は自分の名前を刻印した指輪を用意し、百均ショップでアイマスク、ビニールテープ、カッター、筆記具をそろえ、さらにアダルトグッズを扱う店で手錠やさるぐつわ、ローションなどを購入した。

 愛梨さんが勤めているパチンコ店の駐車場で待機し、出て来るのを待った。

車の陰からヌッと現れたのは…

 愛梨さんにとって不幸だったことは、この日に限って1人でバイトに来ていたことだ。午後10時過ぎに仕事を終えて駐車場に向かうと、車の陰からヌッと辻橋が現れた。

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「な、何しに来たん?」

「何しに来たんちゃうわ。お前を殺してオレも死ぬ。外でしゃべるのは嫌やから、はよ車に乗れ!」

 愛梨さんは自分の車の運転席ドアから押し込まれ、その後に続いて辻橋が乗り込んできたので、必然的に助手席側に追いやられた。そして、すぐに辻橋はドアをロックした。

「お前、男おるやろ。携帯見せろ!」

「さっき揉み合っていたときに外で落とした」

「ウソをつけ!」

 愛梨さんは顔面を平手打ちされ、首を絞められ、両手をタオルで緊縛された。口にはさるぐつわをされ、その上からガムテープを貼られ、カッターナイフを突き付けられた。