「何かしら一つのことを集中してほしい」「心を持って生きてほしい」
――子供が悪い道に進みそうになったらと心配になることはありますか。
しおり それだけは絶対に無理です。自分ができなくて後悔していることを子供にはしてほしい。してほしいという言い方はアレですけど。
例えば高校卒業とか。勉強はできなくてもいいと思うんですよ。勉強はできなくても、私は一応稼げているほうだし。だけど、うちの子はスポーツを頑張っているので、それだけは思う存分にやってもらいたくて。うるさくは言いたくないんですけど、何かしら一つのことを集中してほしいんです。私はそれが一度もできなかったので。
息子の名前には「心」と「生」の漢字が入ってるんですよ。私って本当に心がない状態で生きてきたので、誰にどう思われようと自分さえよければいいみたいな人間だったし、自分が一番かわいいって感じだったから、息子には心を持って人に優しく生きてほしくて。
でもその甲斐あってか、先生にはメッチャ褒められます。「本当ですか? うちの子が?」って思うくらい。「そんなふうに褒めていただいてありがとうございます」っていつも感謝していますね。
少年院を出てから変わったこと
――昔の自分と今の自分、一番変わったことは何でしょう。
しおり 人に怒らなくなったことですかね。少年院を出てきてから、本当に怒らなくなりました。ちゃんと考えるようになりましたね。何か嫌なことがあっても一回吞む。吞むことを覚えました。
昔は「オラ~」って来たら考えもせずにぶちのめしていたけど、もし自分の働いている職場とかで絡んでくる人がいても、一回唾を飲みますね。ちょっと冷静に考えて対処します。怒るっていうことがどれだけ無駄なのかと、今は思いますね。
