半蔵門店開業の経緯を小泉社長に聞くと…

 なんという食後の爽快感だろうか。あっという間に完食してしまい、店外に出て休憩することにした。すると大勢のお客さんを率先して案内している店の関係者の方がいた。なんと経営会社アドセック株式会社代表取締役の小泉久也さんだった。そこで「肉そば 藤七 半蔵門店」の開業にあたっての経緯などを聞いてみたのだが、これがまたすごい興味深い内容だった。

 開業のきっかけについてまず聞いてみた。

 アドセック株式会社の執行役員の方が、「肉そば 藤七」のオーナー芳賀史春さんと同郷で同級生だったというのだ。それがきっかけで、仙台への仕事の際には社員を連れて足繁く「つめたい肉そば」を食べに行っていたそうである。そしていつも「なんてうまいんだろう。そしていつも大行列だ」と感心していたのだという。

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 そして一緒に食べに行っていた社員の中に「肉そば 藤七」の味に衝撃を受け惚れ込んでしまった人がいたという。半蔵門店の店長をしている赤松良法さん(61歳)だ。赤松さんは年齢的にもセカンドキャリアを模索する時期にいた。そして大胆にも、本業と全く関連のない飲食事業の事業計画を提出し、社内ビジネスコンテストで優勝。

 しかし、まだまだ難関は続いたという。 

本家の味に衝撃を受け、畑違いの業界に飛び込んだ店長の赤松良法さん

 当初、「肉そば 藤七」のオーナー芳賀史春さんは半蔵門店の出店に難色を示していたというのだ。

 しかし、熱意をもって交渉する過程で、次のような条件がみえてきたという。

・山形県のつめたい肉そばの味(仙台店の味)が完全に再現できること 
・本家のオペレーションが再現できること
・そのために店長などが本家仙台店で修業して味を習得すること
・事業収益がしっかり計算できること

 赤松さんは1年前から仙台店に住み込みで修業し、味の習得に奔走した。そして、ようやくオーナーに認められ、4月15日にオープンすることができたという。